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子どもの造形表現に関わるひと

「その後どうですか」クラス

開催概要

皆さんご承知の通り、子どもの造形表現に関わるひとクラスは、まずは自分自身の在り方を探り、そこから進むべき道を探ることを大切にしています。具体的なワークやレクチャーの時間もありますが、技術やノウハウだけをお伝えする場にはしたくないと考えています。ですので、人によってはクラスの後にモヤモヤを感じることもあったかもしれませんし、逆に何かを掴んで新しいことにチャレンジしたかもしれません。

今回、そのようなことを前提に、クラスの後、それぞれがどのようなことに直面しているのか、何か変化はあったのか、なかったのか、やったこと、やらなかったこと、また何か気づきや悩みは生まれたか…などを持ち寄り、そこからさらに学び合いたいと考えています。題して、『子どもの造形表現に関わるひと「その後、どうですか?」クラス』。題名のとおり、参加者の皆様の「その後」に焦点を当てます。

内容としては、これまで参加された皆さんに事前アンケートを行い、そこから見えてきたことを元にatelier le matinの二人がワークを考え、振り返りはもちろん、参加者の皆さんとじっくり対話をする時間をとります。日程も、いつもの二日間ではなく1日でカジュアルに持ちたいと考えています。

年度末のお忙しい時期だとは思いますが、ちょっとした息抜きも含めて「その後の“わたし”たち」と共に学びあってみませんか。

皆さん、子どもの造形表現に関わる人クラスのその後、どうですか?

 

※本講座は子どもの造形表現に関わる人クラス[基礎]受講後にご受講いただけます。

 

日程

 <2020年>

③03 月01 日(日)  10:00-17:00@東京都葛飾区

​17:30-会場近くで懇親会を開催します。※懇親会は任意参加になります!

開催場所

東京都葛飾区 参加者に場所詳細をお送りします。

参加費・講座詳細

 ¥10,000-[税込]

定員:12名

講師:浅羽聡美・あさばん雄介(atelier le matin)

内容: 造形ワークと振り返り(※)

クラス後のそれぞれを持ち寄っての対話

​内容は、参加者に事前アンケートを実施し、内容を決めてまいります。

講師紹介

atlier le matin アトリエ  ル・マタン

​浅羽 聡美 Satomi Asaba

誰もが自分を自由に表現でき、自他ともに受けとめあえる美術を通して、ワークショップ、人材育成、情報発信など行う。これまで幼児から高齢者まで、教育、医療、福祉など多方面で活動している。近年は特に、障がいのある子どもたちや保育園での美術導入に注力している。著書『子どものチカラを引き出す美術と大人の関わり合い』他

​浅羽 雄介 Yusuke Asaba

PR会社にてメディア・リレーション、グラフィック・デザイン、ブランド開発、社内コミュニケーションなどを経験。2012 年から、パートナーである浅羽聡美とともにatelier le matin(アトリエ ル・マタン)として活動、保育園を中心に、企業、障がい者施設、大学などでアート・セッション、学びと対話の場をつくる。2017 年からフリーランスとして保育園でのファシリテーション導入による人材育成、組織開発を行う。

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参加者の言葉 2018年1月講座参加者からのアンケートから

2017年7月9日に開催した浅羽雄介氏講師の「保育・教育の場でのファシリテーション

「私たち」でつくる語り合いと学び合いが生む創造的な関係性」開催報告、アンケート付

■講座の満足度

-たいへん満足

理由:今回の講座に参加するにあたり、学んだ内容を持ち帰ってすぐに実行できるような、実践的な学びを期待していました。企画から振り返りまでの技術的な手法を体験できたこと、現場の雰囲気を感じられたことは、座学や書籍では知ることのできない大きな学びでした。また、事前に考えていた「こんなことを知りたい・学びたい」以上のことを得られることができたことに大変満足しています。(T・F)

-たいへん満足
理由:素敵な方々と最高の時間を共有できたから。(Y・H)

 

-たいへん満足 

理由:今まで幼児教育においての特にアートや表現活動でそのやり方に疑問を持ち、それを人に話してもなかなか共感を得られなかったことが多くあったのですが、浅羽聡美先生が、その経験を経てお話し下さったことの一つ一つに『そう!そう思っているんです。私はうまく言えなかったけれどそう言う事です。』と納得しながら聞いていた自分がそこにいました。そしてそれがとても嬉しかったです。また、実際の活動を通して、正解のない、評価がないという事がどれほど楽しく、思うままにやれるかが身をもって感じ取れました。雄介先生のチェックインやチェックアウト、振り返りなどもすぐに保育園で実践できる内容だと思いました。発表するのは、うまく言えない部分や本当の自分の声を聴く怖さ など様々な感情が入り乱れて、最後はなんだか落ち込むというか、気持ちが萎えてしまったりもしましたが、それも学びだったように思います。上に立つ立場であるが故の傲慢さが、自分では『それはないよな』と思っていたけれど『いや、あるかも』なども思いました。いろいろな意味で、深く考えさせられ、感じ、学びの多い講座でした。この講座を受講できたこと、とても感謝しています。(Y・Y)

-たいへん満足
理由:従来の〝わかった気になる〟聞くだけの講座とは違い、今回の講座は体験的なプログラムを通してあらゆる角度から「表現とは?」を考察する機会となり自分の中の枠が広がった。(E・K)

■講座で印象に残ったこと、考えさせられたこと

-造形が図工や工作のような作品作りではなく、人と人をつなぐツールであるということ。そのツールをつかって自分と他者の違いを認め合うということなのだな。。。と感じました。(K・O)

-これまでの保育の常識を疑っていくという言葉が印象的でした。私は保育の世界のほんの一部しか知らないから、異業種や、いろんな保育の考え方にもっと触れていかねばと思いました。(Y・H)

-見守る=自分を消す

「一人一個」「順番」の不平等性

自由という名のもとに不自由になる

全員が「たのしむ」ことへの違和感(T・F)

-大人たちがいかに枠を与えてしまっているのかということ

子どもたちは皆、イノベーターであること(H・O)

■あなたにとって表現、とは何でしょうか?

-まだよく分かりませんが、内面にあるものを具現化することなのかなと思っています。(K・O)

 

■乳幼児教育において大事にすべきことは何とお考えでしょうか?

-肯定されること。安心できる大人との出会いと対話だと思っています。(K・O)

-その子を観る

その子の声を聴く

そこからサポートすべきことが見えてくる(H・O)
-まだ他者の目線をはねのける強さのある乳幼児の行動は一挙手一投足がその子そのもののピュアな表現だと思う。それを見逃さずその子のありのままを受け止めること。(E・K)

​■自由記入欄

これまで環境教育に携わる中で、「子どもが自然の中で感じるセンスオブワンダー」や「子どもを見守る心」を大切にしよう、と散々(うんざりするほどに…)言われてきました。私はこれらに対して、言葉にできないけど何か違う、というぼんやりとした違和感を持っていました。今回の講座を通して、そのあいまいな違和感がはっきりとしたものになり、もしかすると大人が意図的にそのような言葉ばかりの「きれいな」環境を作り上げているのではないか、という疑問を持つようになりました。

人がどのような環境(自然に限らず)で驚きや発見を感じるかは人それぞれであり、必ずしも「きらきらした」ものではないのではないか。もしかしたらネガティブと認識されがちな感情の中で生まれるものだってあるかもしれない。

また大人も一人の人間であり、「見守る」ということのつまらなさ、大人が没個性に陥ってしまうということも、今回ワークショップに参加して身をもって感じました。安全管理という面では有効かもしれませんが、子どもが木登りしたり、秘密基地を作ったりするのを見るだけでは、正直大人は全然たのしくない(笑)。これからは、その場にいる人がそれぞれ何かしらのセンスオブワンダーを感じられる環境を、自分たちのフィールドでつくっていきたいと考えています。

そして何より子どもにかかわる大人として、自分の感性と向き合えたことで、今やっている活動や自分自身に対しても自信を持つことができました。これまでの過去の清算と未来への貯金ができたような感覚です。二日間の場を共有したすべての皆様に、心から感謝しています。(T・F)

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