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MUSEUM at TAMADA PROJECTS2014年3月16日「未来を創る子どもたち」は、倉庫をリノベーションしたスペースMUSEUM at TAMADA PROJECTSにて開催されました。日本の月島ですが、まるでニューヨークにいるかのような素敵なスペースです。 | 佐藤学先生講演学習院大学佐藤学先生に「世界のレッジョ幼児教育と創造性」というテーマでご講演いただきました。数多くの実践現場を訪問されている佐藤先生の分厚い知層はとても興味深いものばかりです。レッジョ・エミリアを知る上で大きな示唆をいただきました。 | 素材今回は、講師石井希代子様と@キオッチョラ@様の特別なおはからいで、たくさんの素材も展示させていただきました。こちらの素材はワークショップ開催時にも大活躍いたします。 |
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素材みたことあるものから、みたことないものまで・・・様々な素材が創造力を刺激します。 | OHPの展示いまや珍しいOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を用いた展示です。日常の身近にある「素材」が、光を透過することでいつもとは違う表情をみせます。こちらの写真では、どのような素材が使用されているかお分かりになるでしょうか? | OHPの上の素材OHPにはこんな感じで素材が載せられています。壁に映し出されるものとの違いが面白いです。 |
OHP上の素材 | 素材色とりどりの素材たち。こちらは、今回展示した素材の中のごく一部です。 | @キオッチョラ@さんのワークショップ作品展示こちらは、子どもが手足や五感を使い、触感や音の違いを感じて感覚的な力を育てられるよう、 さまざまな素材集めをして幼児のワークショップに使う目的で制作した作品です。作品を美しく見せることにこだわりを持ったMUSEUM at TAMADA PROJECTSさんの空間で雰囲気のある展示になりました。 |
軽食タイムサポートスタッフさんに手作りでつくっていただいたオープンサンドイッチ!とっても美味しくて後から来た方にはあまり残っていなかったみたいです・・・すいません! | ART鑑賞美術史の簡単なレクチャーをききました。また、今回は作品を説明するスタッフとして学生さん、実際の作品の制作者であるアーティストの方のご参加いただきました。 | 日常品をつかった万華鏡今回、作品を展示させていただいた今井さつきさんの「Ray box」。中には様々な日用品が入っており、穴からのぞくと日用品が万華鏡になって見えます。 |
お菓子の家今回は「触って」観る作品、そして「匂い」で観る作品など様々な鑑賞方法を試しました! | ARTを自由に鑑賞するこちらは世界的彫刻家Jaume Plensaの作品です。こんなに近く、自由に作品を鑑賞することはなかなかない機会です。 | いよいよワークショップへ!ワークショップをはじめる前に、子どもたちには自分の名札をつくってもらいます。早速、今回特別につくった大きなライトテーブルに群がる子どもたち! |
黒い紙と目打ちを使ったワークショップ1つ目のワークは、ライトテーブルに黒い紙を置き、目打ちで穴を開けるワークです。穴を空けると下から明かりが漏れ、星座のような美しさです! | 夢中でつくる子どもたちこのワーク、かなり集中してしまうのです。みんな黙々と制作中・・・ | @キオッチョラ@の方々と共に・・・今回は、ワークショップに@キオッチョラ@の皆様にご協力いただきました。子どもの意見やアイディアを引き出してワークショップをすすめます。 |
夢中な背中とにかく集中! | 大人も夢中!大人の参加者の方にも目打ちを使ったワークを実際にやっていただきました!大きな紙もあっと言う間に光の穴でいっぱいになりました。 | 素材とOHPのワークショップOHPの上に好きに素材を置いて、壁に光と影を投射させます。 |
走りまわる子ども自分の影ももはや作品かもしれません・・・ | これ、何だろう?近くで見てもわからない? | 3色のLEDライトを用いたワーク3色に変化するライトを使ったワークです。ライトテーブルの上に素材を立体的に置きます。アッサンブラージュの彫刻をつくるような面白さがあります。 |
青の作品青、赤、緑と変わる光が美しいです。 | 光の作品光でつくる造形 | どんな作品ができるかな?たくさんの素材に囲まれて、組み合わせは自由自在です。 |
サポートスタッフさんからの感想(抜粋)
■講演「世界のレッジョ幼児教育と創造性」
いくつか内容で気になったところといえば、レッジョの保護者が集まって話をする際には、哲学論議になるとの話の部分、こども、保育士、保護者、地域の人々、みんなが学びあう関係が大切にされることは、日本の社会にとっても重要なことだと思う。講演の中で少し触れられていたが、レッジョの教育は、子どもたち始点ですべて任されているものでもなくて、年間を通した活動計画は決められており、それが何年も繰り返し実施され、記録されている。しかしその場で発生する学びはこどもたちにゆだねられている。とのことだった。教育現場にある人にとっては、それがどのように?というのが知りたい部分ではないだろうか?と思った。(Y・F)
レッジョ・レミリアのお話がとても興味深いものばかりだった。現地に行き、感じて来た人のお話はとても貴重だった。(K・A)
■ワークショップ「光と影のワークショップ」
子どもも大人もお互いを意識することもなく熱中して取り組んでいる姿に驚かされた。また自分の作品をシェアする子どもの生き生きとした表情に、とても感動した。環境を整えることで、子どもは自ら自由に活動できることを改めて感じさせられた。上記の佐藤先生の講演内容での感想とつながるが、教育という観点でみると、経験や年齢を重ねていくに従い、さらなる成長に結びつける課題、ねらいがあると思うのだが、レッジョの取り組みとしてはどのように成長に結び付けられると考えているのか?どのような目標をもち、どのような点において意識されているのか具体的にもう少し深く知りたいところでもあった。(Y・F)
素材が多くて設置と片付けに時間がかかりましたが、綺麗にレイアウトされた最終形を観て、並べ方も大事なのだと再認識しました。どれも夢中になって取り組んでしまうワークショップで、大人も子どもも制作に熱意を込めている姿を拝見できたのが良かったです。最後に崩してしまうのはもったいなかったですね。また、OHPのワークショップで言えば、素材を投影した時に、普段の見え方とは違った見え方がしたり、フレームを与えることで一つの絵画世界として捉えたりすることができます。そのような、異なる視点を持つことや、見方を変えることは、アートならではで味わえることなのだと思います。(M・Y)
■ART鑑賞講座「ARTでブランチコミュニケーション」
最初子どもたちに「何に見える?」と問いかけても緊張したり照れたりしている様子でモジモジしていましたが、「ぐるっと全体を見てごらん」と声掛けをして一緒に見ていくと、「巨人の下から光が出てる」「なんか文字が浮き出てる」という発見をしてくれました。その言葉を受けてある子が「頭からお尻までの文字を繋げると何かの文章になるんじゃない?」と言ってくれました。そこで「どんな文章になると思う?」と聞いてみると、「それは作った人にしか分からない」という答えが。そこでさらに「じゃあ僕だったらどんな文章にする?」と聞いたところ「日記!」と答えてくれました。この発言は、プレンサの作品の特徴を良く捉えているなと感心してしまいました。
この一連の子どもとのやりとりを、大人の方にはぜひリアルタイムで、生き生きとした子どもたちの表情や「ねえねえ、聞いて聞いて!」と発見した喜びを聞いてもらいたくてしょうがないというような姿と共に聞いてもらいたかったな~と思います(話を聞いていた私は、誇らしげに「日記!」と即答してくれた彼の笑顔が未だに忘れられません)。(S・K)
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