【実践事例1】対話する力 海の底プロジェクト子どもたちに自分で考え話すことを促す「対話する力」を養う実践事例を紹介していただきました。この実践では、まず子どもに変化があり、その後先生が変わり、保護者が変わった、と戸塚先生。
また、プロジェクト活動が対話力を育てる具体例として『海の底プロジェクト』をお話いただきました。
『海の底プロジェクト』は子どもたち自身で海の底をつくってみよう、というアイディアから始まりました。海には様々なイメージがありますが、写真集からインスパイアされたイメージや、見たことがない「海の底」を想像しながら子どもたち主体でつくります。材料は廃材等を先生方で集めています。
そして、このプロジェクトには人間が捨てた廃材やごみに新たな命を吹き込み、生態系への新たな気付きとしてほしいという願いも含まれています。 | オルト保育園の実践事例を受けて・・・総括として秋田喜代美先生にモデレーターになっていただき、佐藤学先生、オルト保育園研究員戸塚陽子先生、保育士山田寿江先生と共に意見交換の時間を設けました。
オルト保育園からご紹介していただいた実践事例の『海の底のプロジェクト』に似たものがレッジョでも行われている、という佐藤先生からのお話に戸塚先生、山田先生も「知らなかった」と驚き!しかし、秋田先生より「似ているようで似ていないプロジェクト。きれいな海をイメージしていた大人に対して、子どもたちはそこに惹かれず廃棄物を海に埋めて魚の棲みかとなっていたり、大人が持っているきれいなイメージではない現実の中の環境に出会うところが面白い」と鋭い見解をお話いただきました。また、このプロジェクトは地域の人も関わりを持っていて、ごみの分別に関すること等事前に保育園にお話をしていただいているそうです。ひとつのプロジェクトからいろいろな世界に広がりを持つところにアートを感じます。 | 【実践事例2】横浜インターナショナルスクール横浜インターナショナルスクールは、横浜「港の見える丘公園」近くの素晴らしいロケーションにあるスクールです。
レッジョの哲学で「聴くこと」は大事だが、漢字の「聴」という文字は耳で「聴く」だけではなく、心で「感じる」という意味も含まれているので「Listen」ではなく、より深い意味を持つ「聴」という漢字を紹介しています、というお話からスタートしました。また、漢字に含まれる「十」や「目」が表すように十人異なる意見があってもひとつの意見にまとめること、そしてそれは自分の考えでもなく、貴方の考えでもなく、「新しい考え」をつくるよう促しているという非常に本質的な実践のご紹介をいただきました。 |
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